OutDoor遊び日記



3月24日(土)
第9回シーカヤックアカデミー
in東紀州古里海岸

僕がシーカヤックに興味を持ち始めたのはカヌーを始めて間の無い頃からだった。でもその当時はとりあえず水の上を漕ぐので精一杯でとても波のある海なんて、器材も無いし知識もないし当分無理だろうな〜って思っていた。でも幸いすばらしい友達に恵まれて僕はシーカヤックの世界へ足を踏み出す事が出来たんだ。そして数年が経ち、今回地元の海を舞台にシーカヤックの全国規模の講習会シーカヤックアカデミーが開催されることとなった。「がいなもんじゃ海路!」をテーマに今回のシーカヤックアカデミーは行われ、東紀州でのシーカヤッキングを広めて行くと同時にシーカヤッカーの知識技術の向上や東紀州でのシーカヤッカーの間でのローカルルールの周知徹底を目的とし、より安全で楽しいカヤッキングをこれからも続けていけるようにとの思いで進められたのだ。海の熊野古道と言われる東紀州を周る「磯辺路(いそへじ)」をそのまま体験できる東紀州のゲレンデを利用して歴史と共に自然を体験しながらカヌーを漕ぐ事が出来るのを僕は幸せに思う。

古里温泉の方に入っていくと超簡単な
案内板がありました。
すでに2時限目が始まっていました。ビーチで
の講習は「カヤックのメンテナンスについて」
でした。

シーカヤックアカデミーが開催されることは随分前から分かっていたのだけど、開催期間3日間の中でいつ行けるかな〜って仕事の都合を見て悩んでいた。金曜日は仕事が詰まっているし、土曜日も本来なら超仕事の忙しい日な訳だ。じゃあ日曜日の午後からでもちょっとだけ顔を出そうかな、なんて考えていた。しかし神様が僕の気持ちを察してかどうだか(笑)この土曜日を空けてくれたのだ。直前まで仕事が入るかどうかでやきもきさせられたんだけど当日の朝も入らなかったので、朝食を済ませたあとそそくさと準備を済ませて現地紀伊長島の古里海岸へといつもよりも少しスピードを出して向かったのでした。
現地にはすでに鯖さん一家が到着していた。すでに午前の二時限目の講習が始まっており、ビーチではカヤックの日頃のメンテナンスや修理に関しての講義をしていた。

うろうろしているとグリーンランドパドルが
ズラリ、鯖さんと見ていると塩島氏が気さ
くに話しかけて来てくれました。
(上)試乗会やってるぞ、せっかくだから
試乗していこうか。
(下)とりあえずしょっぱなはリジットの
ダブル艇をチャレンジ!大柄な船体に
反して意外と小回りが効く。

鯖さんとウロウロと会場を見ていると、今回出店しているお店のテントでウエットのロングスリーブのトップを発見!試着してみてピッタリ、お値段も50%OFFで4000円だ。これはお買い得と言うことですぐその場でゲット!お徳でした(^u^)。その後すぐ近くでグリーンランドパドルが並んでいるのを発見、見ているとどこかで見たことのあるおじさん(失礼)が気さくに声を掛けて来てくれた。よくよくみるとカヤック関係の雑誌などでも良く目にする塩島氏だった。パドルの特徴などを親切に色々と説明してくれて、その後も会場で顔を見るたび声を掛けてくれて色々とお話する事ができて嬉しかった。会場にはその他にも超有名な講師の方々が大勢来ていて、雑誌でしか見たことの無い人たちが顔をそろえていた。でもカヤック業界&アウトドア関係の話なので知らない人はまったく知らないと思うが。
で、講義をじっと聴いているよりも体を動かす方に行ってしまう僕らは、早速試乗会のカヤックの乗ることにした。ショアラインやノースウエストカヤック、などなどもの凄い数ではないもののとっかえひっかえ色々な艇に乗り鯖さんとインプレッションしあった。でもどれを乗っても僕には自艇のスリップストリームよりずっと安定していて乗りやすく感じてしまった(笑)。よっぽどあの艇は不安定なんだねきっと。

まだまだいっぱいあるぞ、次はどれに乗ろう? じゃあ僕は、スパルタンキングに乗ってみた。
スリップストリームに比べたらどれも皆安定感
のある艇に感じてしまう(笑)
これ幅が広くて安定感有りそうだったけど
、ちょっと重いね。
パドルコーストの吉角氏は海上講習をして
おられました。
これ結構乗りやすいぞ、ってだからスリップ
ストリームに比べたら皆乗りやすいんだって
(笑)
ウェーブスキーもありました。艇の底はサーフ
ボードと同じ3本スケグにコンケーブ形状(中央
がややへこんでいる)をしていました。面白そう。

カヤックだらけー 終始色々な人が入れ替わり立ち代り試乗
をしていました。
怪しいカヤッカー発見!いえいえトラディショナ
ルカヤックを操る塩島氏です。艇には木の槍も
取り付けてあります。槍の投げ方もかなり
上手でした。
出て行ったと思ったらいきなり、おぼれている
のではありません、様々なエスキモーロールを
披露してくださいました。

試乗会で思ったよりも体力を使ってしまった僕らはお昼ごはんを食べてからは海に出ることはなかった。でも講習やイベントは引き続き行われているので会場内でウロウロしていると。黒いスキンカヤックを持った黒尽くめの怪しい人物を発見、実は先ほどの塩島氏が明日のデモンストレーションの為の練習に軽く漕ぎに出てきたのでした。見るのはまったくの始めてのスキンカヤック、エスキモーが狩の時に使用していたものを船体のスキン以外は忠実に再現している。本来のスキンはアザラシの皮で出来ているらしい。ビーチのすぐ前で軽く何度もエスキモーロールを色々なパターンで行い、それを見ていた僕らは感心しきり。艇に取り付けてあった槍も上手に投げておられました。塩島氏いわくこのカヤックはスリッパみたいに履く感覚だそうです。僕らのカヤックはどうしても乗る感覚だけど、その辺からまったく違う乗り物のようでした。

私も乗ってみよ〜ってお尻が引っ掛かって
入らないじゃないの(怒)、てっ艇が壊れる
・・・・;
海上の片隅ではK2にセールを取り付けた
セーリングカヤックを組み立て中。段々と
人だかりが。
途中から雨が降ってきても関係なしに漕いで
いる面々!
東紀州で漕ぐ事の多い僕達には非常に興味深
い海の熊野古道「磯辺路」についての講義は
ユーモアたっぷりの楽しいお話でした。

ビーチでの講習をしばらく聞いてその後すぐ横でフェザークラフトK2にマストを取り付けているのを発見。セーリングカヤックだ。しばらく様子を見てみることにした。現段階ではまだ国内販売はしていないそうだが、馬鹿でかいK2にマストを立ててスピンネーカーを取り付けカヤックとは言いがたいものに変わって行った。
ある程度時間が経って、鯖さん一家は帰路についた。僕はそのまま帰ろうかどうしようか迷ったのだが、本日最後の講義を受けに公民館へと向かったのだった。
海の熊野古道「磯辺路(いそへじ)」について地元教育長の熊野詣の文化に詳しい先生が話をしてくださった。まずは熊野詣を何故するようになったかの神話からのいきさつから始まり、イザナミノミコトとイザナギノミコトが夫婦になったものの子供の作り方がわからないので、トンボにやり方を教わったとか(笑)八百万(やおよろず)の神の元となった2人は八百万(はっぴゃくまん)人もの子供を作ったとされるが(あくまでも神話ですよ)それに対しての歌が「教えてはみたものの、トンボあきれ果て」と言う笑えるお話を織り交ぜながら東紀州の沿岸は当時はとても栄えてどの湾も大賑わいだったと言うようなとても興味深いお話をしていただきました。講義の後質問があると手を上げた人がいた、それはこの業界で知らない人はいないほどの有名人 内田正洋氏だった。彼自身カヤックに関してや海に関わる人々の歴史にとても興味があるらしくとても目を輝かせて質問していたのが印象的だった。講習が終わって僕は帰宅したのだが、その晩は懇親会&オークション大会もある予定だったようで、僕も残って行きたかった。
今回のシーカヤックアカデミーは様々な方々の協力で開催することが出来たことに感謝いたします。今後もよりよい環境で安全にシーカヤッキングが出来るように僕達も意識をしなければならないと再認識出来たと共に、冬の間くすぶっていたカヌー熱を再燃させてくれたイベントでした。関係者の皆さん本当にお疲れ様でした。

後日、紀北地域のシーカヤッキング ローカルルール をUPできたらして行こうと思っています。今後の東紀州のシーカヤッキングの為にも皆で守っていきましょう。



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