OutDoor遊び日記

6月28日(木)
ファルトの正しい使い方!

 ファルトボートのフェザークラフトFRTを中古で購入して早3年、今までに海へ川へ湖へとリジット艇のカレントデザインのスリップストリームとうまく使い分けていたのだ。でも今まで一度もファルトとしての本来の使い方をしていなかった事にFRTに対してすまないという気持ちが少なからずあった。
そんなことでかねてから僕が行ってみたいと思っていて、色々と計画していたファルト本来の機動性を生かした「なんっちゃってカヌートリップ」に鯖さんバロンさんがお付き合いしてくれることになったので、いざ出陣となったのでした。
いつもなら車にカヌーをカートップして出かけるのだけど、今回は畳んだ状態のファルトを3艇分鯖さんの車のラゲッジとセカンドシートの片側へ無理矢理乗せて荷物満載で鳥羽市営定期船乗り場のある佐田浜に到着。出航時間より少し早く着いたのでゆっくりと荷物整理や待合所で色々と散策しながら時間を潰す事が出来た。

さすがにファルトを畳んだ状態で3艇分プラス
個人の荷物で車は満載。
三重にある安土桃山城〜(笑)。信長はいま
せん、その代わり「ニャンまげ」がいます。
鳥羽港佐田浜に到着。エンやコラしょと
まるで行商人のような荷物を持って船着場
に。
喪服の大集団と一緒の船に乗ることに。
こんなにこの船乗れるの?って感じ。
さあ答志島に向けて出発だ〜!
この船は別の船です。
答志島でも一番近い桃取の港までは13分。
アッと言う間に着いてしまいました。だったら
漕いで行けよってか(笑)

 喪服の大集団と同じ船でやってきました答志島(笑)。集団とは別の方向のサンビーチ桃取へと向かった。およそ400mの平地だけど、慣れない大きな約30kgの大荷物を背負って歩くのは正直しんどかった。桃取小学校の横にあるそのビーチは綺麗に整備されていて真っ赤なデイゴに似た花が咲いていたりヤシの木がいっぱい生えてたりと南国気分が盛り上がる。鯖さんは「雰囲気が慶良間に凄く似てる」と気に入った様子。
コンクリートがあって組み立ての時に楽、おまけに目の前はビーチ。海水浴シーズン以外ならではののんびりとした雰囲気のなか艇を組んで砂浜に運んでいると、近くの園児達が見学にやって来た。ワイワイキャーキャーと騒ぎながらもリーダーの女の子や積極的な子が色々と質問をしてくる。先生達も興味がありそうで一緒になって珍しそうに見ていた。
大勢の園児達の見送る中、3艇のカヌーは海へと漕ぎ出して行ったのでした。

重い重いを連呼しながら約400mの道のりを
エッチラオッチラとサンビーチ桃取へと歩きます。
南国を思わせる真っ赤な花が咲いていて、
地面にもいっぱい花びらが落ちていました。

出艇の準備中に地元の園児達に囲まれて大騒ぎ。

 まずは目の前に浮かぶ浮島をぐるっと周ることに。答志島の西の端に浮かぶ比較的大きな島のうちのひとつだが特に人の手が入ったような様子も無く、大きな人工物は皆無に等しい。まあ海からいきなり断崖絶壁で60m近くもせりあがってれば何もできないからね。やっぱりカヌーを漕ぐ時は出来る限り人工物の見えないところを漕ぎたい。綺麗な橋なんかはアクセントになってたまにはいいと思うけど、ビルやホテル、工場、テトラなどは出来るだけ見えないでいて欲しいと思うのは僕だけじゃないはずだ。
地図で見るよりも思いのほか大きい浮島をぐるっと周ってきた。初めて漕ぐ場所はいまいち地形を把握しきれていない事もあって、頭の中ではここまで回ってきたらその目の前に見えてるのが目的地だ、と言うのは分かっているものの、ちょっと不安になるし万が一間違っていたら体力的に辛い思いをしないといけないのでとりあえずMAPとGPSで確認。もちろんあっていて一安心。

さあ出発だ! ひとまず目の前に浮かぶ浮島をぐるっと一回り。
全体的に靄がかかっていて視程は利かない
けど逆にその方がいらん人工物が目に入ら
なくて丁度良いかも。
でも浮島の周辺はほぼそのまんまなので、
常神や見江島の辺りを思い出します。
Photo by 鯖さん
湾内を運行する観光船。乗客がみんな
こっちに手を降ってました。僕達スター?
いやパンダ並み(笑)(ただ珍しいだけ)
浮島を周った後は答志島へ戻り、島の西端の
小さな灯台のある島ヶ崎を廻り進路を東へ。

今回のシーカヤッキング動画はこちらか下の写真をクリック!

観光船行っちゃった〜!大型船が通ると引き波が
結構立ちます。この周辺海域が狭い割に大きな船
が通るので常に船の引き波があるような感じがします。
Photo by 鯖さん

 鳥羽湾めぐりの観光船が向こうから段々とこっちに近付いてくる。進路を変更してぐるっと僕らの方に舳先を向けてきた。おいおい大丈夫か?相手の大きさが大きさだけにもしこっちを確認できていなければ大変なことになりかねない。でも大丈夫きちんと観光船は僕らから少し離れたルートを通って元来た方へ帰って行った。横を通るときに観光客が大勢船から手を降っているのが見えたのでこっちも大きく手を降ってお返ししてあげた。今回漕いでいる鳥羽湾は漁船はもちろん、観光船が結構多い。しかも結構大型のものも航行しているので注意が必要。今回も桃取を出て直ぐに前から右から後ろからと4隻の漁船が一度に僕らの近くを通って行きいきなりのことで少々あせった。

一旦答志島本島の方へ戻って来て、島の西端の島ヶ崎の灯台の下を通ってさらに進路を西に進む。もう少し行った所で昼休憩にすることに。今回はなるべく荷物を減らそうと言う事でコンビニのおにぎりといくつかの個人が持ち寄った食材。
昼食後早速鯖さんは潜りに、僕らは浜辺の散策へ!特に珍しい物は無いので無理矢理変な物に仕立てて写真を撮ったりして楽しんだ。アンモナイトや三葉虫が出る奇跡の島〜ってね(笑)

とりあえず休憩しましょ! Photo by 鯖さん 休憩地点で色々な化石発見!
まずはアンモナイト(嘘)
こちらは三葉虫(思いっきり嘘) カメの化石も!おいおい、陸カメの甲羅だって。
亀の手、こちらは本物です。 けっこう大降りな松葉貝をとる鯖さん。
強力にくっついているのと、岩がもろいので
岩ごと取れてくる。

 しばらく遊んだ後、次なる目的地を目指して出艇することにした。目的地と言っても特にどの場所で休もうとか決めているわけでもなく、漕いでいてそろそろ遊びたいな〜とか休憩したいな〜とか思ってから適当な場所をさがして上陸するわけで、時には随分と先まで漕がないと思うようなところが見つからなかったりする事もある。
波は穏やか、風は心地よいぐらいに吹いている。たまに顔を出す太陽が夏の日差しを浴びせてくるのだけどそれはそれでこの時期ならではのもの、楽しんでしまおうっ・・・・・・でも暑い。
しばらく漕いで行くと突然、目の前をトビウオがビューっと飛んでいった。真っ平らな水面スレスレにかなり長い時間滑空して行くトビウオを全員が確認。その後も鯖さんの艇の直ぐ横から飛んで行ったりと5〜6匹のトビウオが僕らの目を楽しませてくれた。さすがに今回はカメラに納める事が出来なかった残念。

さて次なる目的地に行きますか。 う〜ん、のどかだね〜!Photo by 鯖さん
でも暑いね〜、あトビウオ飛んだ!このあと
鯖さんの真横から飛び立ったトビウオも含め
5〜6匹が飛んでいくのを見れました。
久々だったのでちょっと感激。
お、ちょっと波が出てきて海らしくなってきた
かな?

 しばらく漕いで少し最終目的地が見えかけてきた頃に最後の休憩にした。なかなか思うような浜が見つからなかったんだけど、小さな猫の額ほどの浜に上陸。波打ち際にはヤマモモの赤い実がいっぱい落ちていた。木を見つけて採って食べようと思ったのだけど、なかなかその木を見つける事が出来なかった。
周りの散策を終えた後はウエットスーツを着て海の散策。しばらくウロウロと浜の周辺を散策してみたがそれほど多くの魚を見つける事が出来なかった。でも鯖さんはもう少し離れた場所まで探しに行って結構大き目の魚を見てきたらしい。
一泳ぎした後はコーヒーブレイク。よせばいいのにMSRのドラゴンフライとコーヒーセットまで持ってきたもんだから荷物が重たくなったんだ。ここでコーヒーを出さねばまったく無意味になってしまうので無理矢理コーヒーを飲むことにした(笑)

休憩地点に咲いていた綺麗な花。

鯖さん再び探検開始。 僕はプカプカ海に漂いながら撮影〜。
僕が泳いでいた場所には、ベラやグレ、メバル
、チンタなんかがいました。
コーヒー飲んで休んだら次に行こうかね。

 最後の休憩地点からはごくわずかな距離で和具地区に着いてしまう。のんびりと漕ぎ納めるような感じで一漕ぎ一漕ぎを進めるがあっという間に到着。お疲れ様でした。
サンシャインビーチに到着した後、しばらくは暑さにやられて直ぐに片付けをする気になれなかった。とりあえずビーチ横の公園のコンクリートに艇を置いて、荷物を出し天日干し(笑)。グダグダと少し片付けては止めて、また少しやっては休憩してとなかなか本格的に片付けをしない。でもまあなんとか撤収が終わり、まずは大きな荷物を先に船着場の方へ運んでしまおうと言う事で、重たい荷物を担いで400mほど離れた船着場に移動。

前方の霞の中から目的地の和具の集落
が見えてきました。
やったー、到着〜! Photo by 鯖さん
ゆっくりと片付け。公園で完全にお店を
開いてます(笑)。この荷物とカヤック一艇
分です。ちょっと多かった。
とりあえず港に荷物を置いてくることに。
きついよ〜重いよ〜一休み・・・
Photo by 鯖さん

 やっと重たい荷物から開放されて一安心。温泉グッズを持ってイザ答志島温泉へ!ウロウロと集落の中を通りながら温泉へ向かう。途中で答志島の案内図があったので、今日漕いだ場所を確認しているとバロンさん「え、今日は島を一周したんじゃないんですね」そうそう答志島は大きいからね〜。半分周っただけだったんです。
で下校中の中学生や小学生とすれ違いながら、答志島温泉に歩いて行くと・・・・・・・・あれ?まだカーテン締まってる、何で????ふと嫌な予感が・・・・・・・・

まだまだ時間はあるので、まず荷物を
置いて答志島温泉に行く事に。
(鯖)今いるのはここだよ〜!(バロン)え、
一周してきたんと違うんですか?(笑)
答志島は大きいんですよ。

 が〜ん、「6/27 6/28休業します」オーノー((+_+))何てこったい。せっかく楽しみにして来たのに、よりによって今日まで休みなんて、ついてない・・・・・・。途方にくれた僕達3人は、とぼとぼと浜辺を歩いていたのでした。しかし地獄に仏とはこのこと、サンシャインビーチの横に無料の更衣室とコインシャワーがあるではないか、文句なしに皆ここでシャワーを浴びた。水しか出なくて最初は悲鳴が出そうになるけど、我慢しているとだんだん気持ちよくなってきて、火照った体を丁度良く冷やしてくれる。スッキリしてみな帰りの準備が出来ました。

がーん(-"-)・・・・・・・
よりによって今日まで休みとは。

途方にくれてウロウロと散策していると、
サンシャインビーチにコインシャワーがあった
ので早速シャワーを浴びることに。
思いっきり水でしたが、さっぱり出来ました。
小さな子供も遊べるようにここには水深の浅い
幼児用のプールもあります。
サバニ(木造船)とヤシの木。う〜ん
南国チック!
綺麗なサバニが5〜6艇ほどビーチの横に
置いてあります。

シャワーを浴びた後はしばらくビーチでくつろいでから、時間がまだだいぶあったので、3人でウロウ
ロと港の周辺を散策。細い路地に入って行ったりしながらタコツボやらカラフルな家と車やらおばあ
ちゃんの車やら島ならではの物を見ながら時間を潰したのでした。

 時間になって定期船がやって来た。重たい荷物をよっこらしょと担ぎ上げ、数人の乗客と共に船に乗り込む。行きの大集団とはえらい違いだと思いつつも、なんだかやっぱり島を後にするときのあのなんとも言えない切ない様な、寂しいような感覚が僕にまとわり着いた。
今までで一番その感覚が強かったのは、やはり小笠原を離れる時だった。大勢の見送りや大船団に送られて、楽しく過ごした島を後にする時のあの感覚、一生忘れる事は無いだろう。でも今回はそれほど大げさではないにしろ、楽しく遊ばせてくれた答志島と別れを惜しむかのように後ろ髪引かれる思いがした。和具の桟橋を出て行く定期船から眺める集落。しばらくの間、島と平行に進んで行く定期船から見る夕日。いいな〜また来たいな〜と島に来るといつも思うのでした。

時間が来て、とうとう島を離れます。
遊びに来た島から帰るときはやはり寂しい
気分になりますね。小笠原の時もそうだった。
綺麗な夕日は見れなかったけど、行きより
少し長い20分の船旅を楽しんで帰りました。

全行程約10km
地図をクリックすると大きくなります。

帰りは、鳥羽市内の料理屋「漣(さざなみ)」でプリプリのエビを使ったエビフライ定食を食べて大満足で帰路についたのでした。


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