OutDoor遊び日記


9月23日(日)
旧東海道で
トレジャーハンティング!

そういえば、ここしばらくやっていない遊びがある、それは金属探知機を使ったお宝探し。そう、トレジャーハンティングだ。オフシーズンのビーチから始まって城跡、旧街道の峠道と色々探してみたものの未だに古銭を見つける事が出来ないでいた。いつかは見つけてやるぞと思ってはいるものの探しどころが悪いのか?はたまた機械の設定&使用方が下手なのか、なかなか見つからない。
で、今回は旧街道編。旧東海道は鈴鹿峠周辺でやってみる事にした。すぐ近くまで車で行けるのだけど、それだけじゃ面白くないし、せっかく旧東海道に行くのならその近所の宿場も見ながら行こうと思って、ビックホーンにスペシャ号を積み一路関宿へと向かった。
道の駅関の前を通りかかると、さすがに連休中の日曜日と言う事もあって駐車場は超満車。とっとと通過して少し先の関宿のPに到着。向こうに比べてこっちの車の少ない事。数台しか止まっていない。ここに車をデポしてザックに金属探知機を詰め込みスペシャ号で鈴鹿峠を目指して出発したのでした。

関宿のPに車をデポしてスペシャ号でイザ
出発!バックから突き出した探知機が怪しい。
まずはR1を峠方面へ向かって進んでいく。
ほぼ全て歩道や側道があるので車嫌いな
僕でも安心。
車の多い本道ばかり走っていても面白くない
ので旧道へと入って行きます。
筆捨て山が見えて来ました。画像をクリックす
ると説明が出ます。

出発してしばらくはR1沿いを走らなくてはいけない。今回自転車でこのルートを走るのは初めてなので歩道や側道がきちんとなっているのか心配だったが、まったく問題ないことがわかった。交通量の多い道路を車の事を気にしながら走るのがダイッ嫌いな僕はなるべく車のいない道いない道をいつもは選んで走っているんだ。でも、今回は東海道を走るのが目的なのでどうしても国道一号線を通らなければならない。でも側道や歩道がきちんとしてありまったく問題なく走れた。まあ車が横をいっぱい走っているのは仕方が無いしね。
でもしばらく走ると「東海道」と道の脇に小さな看板があり、旧道の道順をきちんと案内してくれているのでそれに沿って入っていくと、古い建物が並ぶいかにも旧街道といったたたずまいの雰囲気が残っている。

(上)三子山です。なんだか雲行きが怪し
くなってきた。
(下)旧道沿いにはまだまだ古い家並み
が残っています。
坂下宿の近くに無数の木の柱が。品川から
東海道五十三次の宿場の名前が書いてあり
ます。

世間では三連休の中日と言う事で、もっと人通りが多いのかと思っていたんだけど、今日の全行程をあわせても10人に満たない人(街道ウォーカー)だった。その分こっちものんびりと散策気分で走って行けてよかった。関宿から坂下宿へと進み峠の真下の片山神社へと進んで行くのだが、当然ずっと登りがつづいているわけだ。でも僕的にはそれほどキツイ登りを登っているような感じがしない。僕のヘナチョコ足でも周りの景色を楽しみながら登れるんだから。でも最後の片山神社へと登る道はさすがにちょいときつかった。まあそれでも数百メートルしかないので知れてるけどね。

片山神社の前で道は突き当たり、街道は右に進んでいく。スペシャ号をここに置いて行き、ここからは徒歩で上っていく事にした。登り始めて直ぐにR1の下をくぐって反対側の山の方へと登っていく。ここからがいよいよ鈴鹿峠の始まりだ。入口に芭蕉の句碑も建てられており、この他にも平安の頃からこの鈴鹿峠と言うのは歌に登場してきており長い歴史を感じる場所となっている。

古い木造校舎を利用した鈴鹿峠自然の家。 坂下宿を過ぎてしばらく国道のわき道を走った
あと片山神社へと登っていく。
坂を登りきると神社に突き当たります。
そしてそこを右に曲がり山へと入っていく
石畳が敷いてあり雰囲気が出てます。
少し登り国道の下をくぐって向こう側へ。 芭蕉の句碑がひっそりと建てられている。

少し登ったところでザックから金属探知機を取り出して組み立て、ゆっくりゆっくりと歩きながら先端に付いている円盤状のコイルを左右に振りながら進んでいく。所々見えるいかにも古い苔むした石積みを見ては「おお〜本当の東海道なんだ、こんな所を参勤交代の大名行列が通ったのか?」となんともいえない気持ちになる。でもそうこうしているうちに案外あっさりと頂上部に到達してしまう。かなり拍子抜け、鈴鹿峠とは東海道の中でも箱根と並ぶ難所とされているがコレならばもっときつい所はいくらでもあるだろうと思う。やはり道の険しさではなく峠の周辺に多く出没したという山賊らの多くの被害が、難所とされていた由来だろう。

でこのまま帰ってしまっては面白くもなんとも無いので、頂上部から少し山に入ったところにある鏡岩を見ていくことに。その昔山賊たちが この岩に旅人の姿を映して襲うタイミングを計ったと言われている岩です。
確かに自然侵食によって磨かれたとされている岩の表面は今もなお僅かに光っている。位置的に山々の東の端っこにあることから鈴鹿山脈や布引山地を形作った大規模な逆断層が起きたときの大きな摩擦の力によって磨かれた物だろうと言う説がある。
確かに鏡岩の真下はず〜っと下まで落ち込んでいるので、とにかく見晴らしは最高だ。現在の国道一号線がはるか下に走っているのが見える。車の音が常に聞こえていて静かな自然のなかでくつろぐといった感じではないのだが、ちょっと考え方を変えて自然の中を通っている旧街道からせかせかした現在の東海道を足元に眺めているんだと思うと、時代の流れを感じる事が出来ていい感じだ。

さあここからいよいよトレジャーハンティング
の開始だ。
金属探知機を振り振り山道を歩いていく僕。
普通の人が見たら怪しいと思う。
ピーピーと反応があったので、頑張って掘って
みたんだけど、出てきたのは訳のわからん
針金や金属片。
で、結構あっという間に峠のテッペンまで来て
しまいました。もう一つの目的の鏡岩へ
3分ほど杉林の中を歩いていくと見えてきまし
た鏡岩。
コレが鏡岩の鏡の部分です。その昔、盗賊が
この岩に旅人の姿を映して襲うタイミングを
計ったと言われている岩です。確かに自然に
磨かれたとすると不思議です。写真では
分かりにくいですね。今でも少し光ってますよ。
鏡岩の上から現在の国道を見下ろしながら
食べるおにぎりは美味しかった。
で、ここでも探知機振り振りしてみたら、なんと
鏡岩の先端部分で反応が!まさかこんな所で
反応するんならお宝か?・・・・・こんな所にもゴミ

ええい、やけくそだ!鏡岩の上で倒立〜!

あちこちで探知機で探ってはみるものの、まともな物は一つも出てくることは無かった。まさかこんな所にはゴミは無いだろうという鏡岩の端っこも端っこで探知機が反応した。「おお〜これはひょっとしてひょっとするぞ山賊の忘れていった古銭か何かが埋っているかも」と思い、スコップを取り出して掘り堀りしていくと・・・・・なんでこんな所にリングプル?(怒)。
気を取り直して鏡岩を後にして峠部に降りてきた。そこでも調査してみたが出てくるのは錆びた金属とゴミばかり。
道端にあるお地蔵様に手を合わせてふとお供えしてある小銭に目をやるとなんか違う。ん?初めは五円玉かと思っていたがよ〜っく見ると文字が書いてある。「古銭だ」へー誰かが見つけてお供えしたんだ。ひょっとしてまだ周りにあるかもと、近くを探って見るが見つからなかった。でもこんなのを見ると「あーやっぱりここは本当に東海道だったんだ」と思う。

一旦街道に戻り、開けた平坦部で調査。 小さなお地蔵様が鎮座されていました。でも
そのお地蔵様に備えられている物をみてビッ
クリ!
パット見五円玉かと思いきや、かなり古びた
古銭でした。ひょっとしてこれ以外にもある
かもって期待が増す。
木々に囲まれた場所を過ぎると、目の前は
お茶畑が広がります。なんだか想像していた
鈴鹿峠とはイメージが全然違います。

広がる茶畑、ここからはなだらかに土山へと道が続きます。

峠部の木立を抜けると、周りはかなり広く、道の横には広々とした茶畑がある。少し歩いて滋賀県側の方へと歩いていくと、峠の大灯篭としてずっと昔から人々の行き来を見てきた万人講がある。この燈篭の真下を現在のR1の鈴鹿トンネルが通っており今もなお人々の行き来を見守っているんだね。ここから見てもこの地方独特の地形が良く分かる。滋賀県側はダラダラとゆっくりとした傾斜に対して、三重県側はいきなり落ち込むような急峻な地形だ。三重県北部から奈良県にかけての国内でも有数の大きな逆断層帯だ。こんな山の中を行く東海道は冬は大変だったろうな〜。

峠の常夜灯として昔から人の行き来を見て
きた万人講。
燈篭の真下をトンネルが通っています。

で、お宝も見つからないし他に見るものも無いし、とりあえず下ることにした。とにかく下りもあっという間についてしまう。当たり前だが峠からは歩きも自転車もずっと下り道。らくちんな帰路を走れる。そして横を走る車がなんでこんな所自転車で走ってんの?って感じの視線も面白い。確かに車の道しか知らない人だとこんな山奥の峠近くをたとえ側道だとしても自転車が走っているのは不思議に見えるのかも。
坂下の宿を通り少し行った所で、行きに見た筆捨て山が気になったのでちょっと寄ってみる事に。小さな案内板があるのでどうやらルートはちゃんとあるらしい。登山道の入口に自転車を止めて、少し入ってみたがくもの巣だらけで草ボーボーなので今回はやめにした。山の上の方に見える岩場が面白そうなので今度もっと涼しくなってから行ってみよう。

(上)帰りはほとんど下りなので楽チン。
のんびりと家並みを見ながら走って行く。
(下)途中、筆捨て山に登れるかな?と
思い様子を見に行ってみたけど、くもの巣
が一杯、草ボーボーなので止め〜。
この辺りの川底の砂は真っ白、水は綺麗。
この他にも岩がゴロゴロの沢なんかもあって
夏の暑い時期は気持ち良さそう。

結構早く関宿に着いたので、そのまま関宿の中も少しだけ散策していく事にした。基本的に観光用に綺麗に整備された歴史の有るものはそれほど好きではない。この関宿も西の端の方は観光客もあまり来ないようで生活感がある建物が多いけど、関駅に近い所ほど資料館だなんだと生活感の無い家並みになっている。途中から家並みを外れて、すぐ上にある関ロッジの駐車場に見えているSLを眺めたり、裏路地を通ったりしてから車の置いてある関宿のPへ戻った。

一旦戻ってきて、まだ時間が早いので関宿
もぐるっと周ってみました。
関ロッジの駐車場にあるSLを見たりしながら
ウロウロとした後帰宅。

今回のルートは僕的には結構楽しめた。このルートプラス周辺の山を周るルートでもう少し時間をかけて楽しんでみたいとも思う。今度はもう少し涼しくなって雪が降るまでの間に来てみたいな。次はどこへ宝探しに出かけようかな。



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