OutDoor遊び日記


11月8日(木)
神秘の島で洞窟探検&烏賊釣り!

久々のカヌー、今回僕と鯖さんが向かった先は、本州でも最も南に位置する潮岬のすぐ近くにある古座川の河口の沖合い約1kmに位置する島。よいこの浜口が無人島ゼロ円生活の舞台となったことのある九龍島だ。香港と同じ「くうろんとう」じゃないよ、「くろうしま」。この島は島中が洞窟だらけであっちこっちから洞窟がつながっていて、まさに鬼や海賊の住みかになりそう。この島、カヌーの出艇場所からも距離的にとってもお手軽な場所にあることなどから結構人気のあるスポットだ。
とは言っても僕の住む三重県中部からは距離的にそうそう手軽に行ける距離ではない。僕なんかは学生の頃、実家に帰郷したついでにオートバイでキャンプツーリングの途中で二度ほど来た以来だから、約17年ぶりに古座川を見た事になる。
朝5時に僕の家を出発して、延々とR42をひたすら南下。熊野まではとてもいいペースで来たものの、熊野大橋を渡る手前から新宮を抜けるまで、通勤ラッシュの渋滞が断続的に続いてしまいペースダウン。それでも途中で新たな漕ぎスポットの調査をしたりしながらほぼ予定どうりの時間に到着。

七里御浜から海を見ると、なんだか雲が・・・・ 熊野川を渡ってさらに南下

河口から約1.3kmの古座川左岸のスロープが今回の出艇場所。カートップした2艇のフェザーを下ろして、そそくさと出艇準備を済ませた。相変わらず空には雲が覆っていていまいちすっきりしない。昨夜の天気予報では晴れマークが付いていたはずなんだけど、どうも前線の位置が予定よりも北に寄っていて雲が出ているようだ。
とにかく目的地に向けて艇を出した。初めは川の流れに乗って追い風と共にのんびりと古座川を下る。出てすぐにJRの鉄橋、その次は古座橋、そして最後に河口部に架かるR42の古座大橋をくぐり海へと出る。古座大橋の下はテトラが両岸から出ていて沖合いからの波が若干のウネリと共に打ち付けていた。でも安定感のあるフェザーでは問題なく通過できる。その先の海に出た後も正面からセット時の最大で約2mのうねりが長い間隔でボワーンと寄せてくる。これでスリップストリームで来ていたら、のんびり写真を取りながら漕ぐのはちょっときつかったかもしれない。

河口から約1.3kmの古座川の左岸から
スタート。
さあ、まずは流れに任せてのんびり下りますか。
Photo by 鯖さん
JRの橋と古座橋、古座大橋と三つの橋を
くぐって行きます。
のんびりと、JRの電車が走って行くのを
見送って。

海に出るとすぐ目の前に九龍島が見えている。島に近付くにつれ島影に入りうねりも小さくなり、薄緑色をした海面を漕ぎ進んで行く。基本的にこの島へ上陸できる浜は一箇所なので島の右側へと少し回りこんで行くと小さな砂浜が見えてくる。初めのうちにもう少し島の周りを漕いでおこうかとも思ったのだが、とにかく早く洞窟に入りたくて上陸する事にした。

いよいよ海に出ました。 河口の沖合一キロ
すぐ目の前に見えている九龍島。
あっという間に到着。 Photo by 鯖さん う〜んやっぱり雲は晴れないね。

時折雲の間から日が差し込んで、海面を照らす。

上陸して、早速洞窟探検開始だ。ヘッドライトを頭に付けて、さらに僕は自転車用の明るいライトを持って洞窟内部に入る。まず最初は一番右に見えているなんだかお尻のような形をした岩の下に空いた這ってくぐらないと通れない穴をくぐって行く。よいしょよいしょとくぐり抜けると、鯖さんがもう一つ横の穴からすんなりと通ってきてご対面。それからは穴と言う穴を片っ端から入って行く。中には本当に真っ暗けでヘッドライトの明かりでは弱すぎてまともに見えないところも。下が海水に浸かっている所もあり、明るいライトを持って来て正解だった。洞窟内部は狭いところばかりではなく、かなり大きな空間になっている所もあり、高さ5mほどの大空間もありくぐっていて飽きない。しかし、よくこんな風に穴ぼこだらけになったもんだ。

島にはそこらじゅう洞窟でいっぱい。 こんな変な洞穴の入口も。はってやっと通れる
大きさです。命名「おしり岩」(笑)見えるでしょ。
モザイクかけないとダメ?
(上)探検探検、ヘッドライトと自転車用の明る
いライト持って来て正解。Photo by 鯖さん
(下)狭い岩の間を抜けて行く。
どうやったら自然にこんな風に洞窟が出来るん
だろうって思えるほど島中に洞窟が入り組んで
いるんです。
洞窟を抜けると反対側の断崖に出る。 さらに進んで行く、探検隊。

洞窟を抜けると反対側の岩場に出る。岩場をつたって島の周りを進んでいくと、すぐ横の小さな島の見える広い岩場に到着。岩場に打ち寄せる波を見ながらしばし絶景を堪能。そして思い立ったのが「やっぱりこういう所に来たらアレでしょ」と言う事でヤッパリやっちゃいました、倒立!すぐ横で波がザブンザブンと打ち寄せてきているのでちょっとビビリながらも何とか成功。その後今度は別の洞窟に入った所でも倒立。洞窟内で倒立したのは初めて。相変わらずおばかな事をやってしまう大人になりきれないおじさんなのでした。

向かいの小さな島が望める広い岩の上。

そしてやっぱりこういうところでは、これっきゃ
ないでしょ。岩に打ち付ける荒波と島をバックに。
Photo by 鯖さん
(上)別の洞窟の先には海。(下)大きな
洞窟の中でもやっちゃいました。シルエッ
トがなんともいえない。Photo by 鯖さん

さてさて、洞窟探検を堪能した後はここの所恒例になりつつある烏賊釣りを開始。前回の常神で烏賊をゲットして以来はまってしまい、新しいエギングロッドとリールを購入してしまった僕なのでした。しばらくの間投げてみるが、釣れる気配が無い。でも頑張って投げ続けていると、一度だけアタリらしき感覚があった。でもその時は釣れず、ただ単に底に当たったのかな?と思っていた。で、しばらくしても釣れないので僕は一旦竿を置いて、浜のすぐ奥に山の方に続いている階段を登って行くことにした。岩をただ削っただけの急な階段は落ち葉が濡れて滑りやすく、おぼつかない足取りで登ると、一番上が少し開けていてその隅には祠があったので、この場で遊ばせてもらうお礼と今後の安全を祈願して再び浜へと降りていったのでした。
そして、最後にもう1回頑張ってみようと竿を出して釣り始めることしばし。しゃくった後糸ふけをとるのにリールをゆっくりと巻いてラインが張った時だった。グ〜ンとラインを引っ張っていく感覚、即合わせるとリールのドラグがジ〜・・・と鳴って少し出て行った。ヤット来た!リールを巻くと結構重い、慌てずゆっくりと近づけてくると水中で黒い影がうごめいている。良く見ると足一本でなんとか引っ掛かっている様子。慎重に引き上げると大量の墨をビシュ〜と吐いてくる。前回の失敗からいきなり烏賊に近付くのを止めて、少しぶら下げたままで墨を吐ききらせてから回収。僕にしてはなかなか良い型だ、コレなら食べがいもありそうだ。
もちろん、翌日僕のお腹の中に入ったのは言うまでも無い。美味かった〜〜〜〜〜。

(上)さてさて、恒例となりつつある烏賊
釣り開始。(下)やった!アオリイカゲット
Photo by 鯖さん
上陸した浜のすぐ後ろにある長い階段を登ると
そこには祠がありました。ちゃんとお参りして
きました。
今回釣れたアオリイカと釣り上げたエギ。

烏賊を釣った後もうしばらく頑張ってみたんだけど、その後はエギを追いかけてくる烏賊の姿は何度も見ることは出来ても、最後の最後で絡みつかずに逃げていってしまうと言うような事が繰り返され、結局釣れなかった。
海のほうを見ると、何だか風が強くなってきているような気がしてビビリの僕は少し不安になってきたのでボチボチ帰ることにした。出艇してすぐにまず横に見えている小島の様子を見に行ってからそのままUターン。九龍島の前を通って古座川を目指した。
風もうねりも心配していたほど強い物でもなく、フェザーならまったく問題無いレベルのもので早々と烏賊釣りを切り上げてしまった事を少し後悔した。帰りは河口付近に近付くと柔らかなうねりを受けて艇がスピードを増す。どんどん河口の橋が近付いてきた。橋をくぐって川を遡上し始めるとそこらじゅうでボラがジャンプ大会を始めた。バッシャンバッシャン、艇のすぐ目の前や後ろで大きな水しぶきを上げて跳ねまくる。なんとかして写真に写そうと頑張るが結局着水時の水しぶきが撮れただけでボラ自体は撮れなかった。

さてさて、戻りますか。Photo by 鯖さん ひとまず、すぐ横の島の近くまで行って。
Photo by 鯖さん
楽しんだ九龍島とお別れ。 うねりは1.5〜2m。でも僕の取りこし苦労で
大したことも無く、逆に楽しいぐらいでした。
河口から遡上していく途中で、ボラのジャ
ンプ大会が見れました。鯖さんのすぐ後ろで
ボラが跳ねた。
再び橋をくぐってゴール地点を目指す。
今回の移動距離 約6km

スタート地点に戻り、片づけを終えた頃に小雨がポツポツと当たってきた。さして影響のないレベルの小雨だが、漕いでいる時に降ってきていたら気持ちのいいものではない。
片づけが思ったよりかなり早く終了してしまい、まだ随分時間があるのでチョイト足を伸ばして串本の橋杭岩へと観光に行くことにした。僕がここに来るのは約17年ぶり、以前はオートバイでツーリングの途中に潮岬まで周り紀州の山の中を走り回ったもんだ。
しばし橋杭岩の辺りをうろついて、烏賊釣りが出来そうな場所が無いか調べていたがいまいち良さそうではないので移動することにした。そして車を出した時にふと鯖さんが思いついた。「らくだの湯やってるかな?」良く旅番組なんかで紹介されている、渡船で渡って入りに行く露天風呂のことだ。携帯のサイトで営業時間を調べると季節により変更あり16:00ごろまでとある。ナビで到着予定時間を検索すると16:02「うお〜ギリギリ」とりあえず行って見ることに。どうにかこうにか16:00に到着した、渡船屋のまえにいるおやじさんに聞いてみると、「ほんに今出たとこや」とのこと。「あっちゃ〜残念」走ってくる間に電話しておけばよかった。と言う事で今回はらくだの湯に入ることは出来ませんでした(涙)。

片付けた後、時間も早いので橋杭岩を観光。

僕は17年ぶりに串本にやってきました。 11月9日〜11日は橋杭岩がライトアップされ
るそうです。
やっぱりここは南国、ハイビスカスがきれい
でした。
太地町のクジラ公園横の海で再び烏賊釣り。
これは捕鯨禁止前使っていた捕鯨船です。

らくだの湯の渡船が行った後で仕方が無いので、烏賊釣り場所をさがしてウロウロ。勝浦漁港の辺りを見てみたが全然ダメそう。そこで少し戻るが太地町のクジラ公園周辺に行くことに。なかなか良いロケーションの場所を見つけ早速釣る事に。どんどん周りが暗くなってくる中しばらく粘ってみたがまったくダメでした。本当ならもっと釣れても良さそうなのに。まだまだ修行がたらんらしい。

とてもいいロケーションの中、しばらく頑張ったけど
釣れなかった。

と言う事で、なんとか天気も持ってくれたし、新しいカヌーゲレンデが発見できたし、烏賊も釣れたし、観光も出来たしと終わってみれば良いことばかりの今回の漕行。ただいつもながら運転を鯖さんにまかせっきりになってしまうのが申し訳ない。でも懲りずにまた漕ぎに行きましょうね。来年は子連れで行けるといいのにな。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送