OutDoor遊び日記


11月30日(金)
曽爾の山で紅葉狩り!

今日はお休み。以前から行きたいと思っていた曽爾周辺の東海自然歩道を走って峠越え。朝からいまいちはっきりしない天気で、どうしようか迷った挙句に、とりあえず行ってみようと思い出発。
いつもはR165から名張を経由して行っていたんだけど、今回は県境の道が新しく開通したとのことだったので試しに走ってみようと思い美杉から県境を越えたのでした。約一時間半で曽爾に到着。車一台しか通れない県境の細い道を通らなくていいので楽チン楽チン。国道から少し登った兜岳のすぐ横に車を止めてBikeを下ろしていざクマタワ峠を目指して出発だ。

今までの県境の狭い道ではなく、新しく開通
したバイパスで楽チンでした。
遠くに屏風岩が見えてきた。この曽爾周辺では
昔の火山帯の特長的な山があちこちにあります。
雲に隠れた鎧岳。天気大丈夫かな〜・・・・ 漆部(わらべ)の郷 曽爾の案内板
兜岳の紅葉、色々な色が混じってる僕の好きな紅葉の色。

出発してまずは少しの間舗装路の登りをエッチラオッチラ登って行く。そして東海自然歩道の看板や済浄坊の滝こちらと言う案内板に沿って山道へと入っていく。初めのうちは道幅も広く乗車して登って行ける道だったのだけど、済浄坊渓谷への入口からいきなり道幅が狭くなった。おまけにありがた迷惑な濡れてツルツルの石畳の坂。歩きでも底の固い登山靴なんかで歩いたら緊張を強いられるような状態をハイカットのSPDシューズ(底に金具が付いていて余計に滑りやすい)でBikeを押して登って行く。

でもすぐ目の前に滝が見えてくる。済浄坊の滝だ、この済浄坊渓谷は近くの赤目四十八滝にも匹敵するほどの渓谷美と歌っているらしい所で、確かに岩とその周りの木々と滝とのバランスはなかなかのものだ。しかし赤目に匹敵するとはちょっとオーバーかな。でも赤目に比べて人はいないし、歩道はある程度ほったらかしなので(もともとの整備はきちんとしている)僕のような観光地化した自然を嫌う者にとってはとてもいい。

兜岩とその向こうに鎧岳 舗装路から外れて案内板に沿って東海自然
歩道を進む。
済浄坊渓谷へと入って行く、かなり落葉して
いて紅葉も終わりかな。
目の前に滝が見えて来た
済浄坊の滝
ここから先、いくつもの滝を見ながら進んで行く。
(上)岩の上にカラフルな落ち葉が。自然の芸術
ですね。(下)少し進んでは滝や紅葉の写真を
撮るもんだからなかなか進まない。

少し進むと紅葉した木々、そして滝、その度にカメラを取り出して撮りながら進む。でもしょっちゅう撮りたい所が出てくるもんだから止まってばかりでなかなか進まない。おまけにガレガレのゴロタ石や倒木が邪魔をしてまったくBikeに乗車して進めない。今日の目的は11km先の室生寺だがこんなペースじゃとてもじゃなくたどり着けない。着けたとしても戻ってくるのはかなりきつそうだ。普段のMTBのルートでは30kmぐらいなら普通に山道を走れるレベルなんだけど、こんな状態が長く続くとちょっとヤバいかも。なんとかクマタワ峠から先が一気に下れるようなルートであって欲しいと願いながら東海自然歩道名物の階段をエッチラオッチラとBikeを担いで登っていくのだった(涙)。

そして奥へと進むと、段々と道が
険しくなって行く、lまずは石段。
そして倒木?と言うより横向きに生えた木。
そしてまた倒木、これはあまりにも太い木なので
そのまま利用されてました。階段とごろた石で
ほとんど乗車出来ません(涙)
そしてまたまた階段・・・・・・

いくつもの滝を見ながら先に進む

済浄坊渓谷を抜けると一旦林道に出る。そこからしばらくは林道を登って行く。しばらく登った所でクマタワ峠に到着。ここから国見山や屏風岩を巡るルートとの分岐となる。まるで山小屋のような立派な便所があるのですぐに分かる。ここから先は一応Map上では下りになっている。そして目の前にはシングルトラックの下りが見えているのだったが、そうそう甘くはなかったのだ。

気持ちよく乗車して下れたのは一瞬で、すぐにガレガレの急斜面に変ってしまった。おまけに今まで登って来たルートよりも急な斜面で、前日の雨でツルツルに滑る岩ばかり。さらに倒木があちこちにあり、とても乗車して走れるような状態ではなかった。それでもしばらくは頑張って下って行った。しばらく進み丁度GPSで確認したら下りのルートの中間地点で、とんでもない崖のような滑りやすい石の激坂を下ったかと思ったらいきなり熊笹が行く手を阻んだ場所でどっちに行くかを思案した。
歩きで来て一方通行で行った先からは他の交通機関で帰れるという計画でならそのまま進むのだけど、今回は再び同じルートを戻るつもりでいたもんだから帰りの登り返しの事を考えたら気力がなえてしまいアタック中止。時間的にもこの状態で行くには厳しいので勇気ある撤退となったのでした。

渓谷を抜けた後は林道を登る クマタワ峠に到着、休憩所と見間違う立派な
便所。
峠を越えてからはますます道が荒れてきた。
倒木やツルツルゴロゴロの石の急坂ばかり。
ルートはロストすることはまず無いのだが、
この状況で帰りのことを考えて先に進むの
を断念。
戻りながら落ち葉の敷き詰められた渓谷で
のんびりと写真を撮りながら戻りました。
岩の色とと落ち葉がなんとも言えない絶妙な
バランスの模様になっている。

計画が失敗し、かなりブルーになりながら元来たルートを引き返した。スタートした時は空は雲に覆われて、いつ雨が落ちてきてもおかしくないような状態だったが、峠まで戻りさらに下り渓谷へと降りていく時には青空が見えてきて暖かい日差しが降り注ぐような上天気になってきた。
いつまでも計画失敗の事を引きずっていても仕方が無い。せっかくこんなにいい景色の所に来たんだからもっといっぱい写真を撮っていこうと思い、ザックからNikon NEWFM2を取り出し目に付いた所を片っ端から撮影しながら進んだのだった。お陰で、行きには見えなかったような木の葉の芸術や滝とのコラボレーションを撮影しながら人っ子一人通らない渓流で思う存分撮影が出来たのでした。

今回このルート上では誰とも人と会わなかった。聞こえるの
は鳥の声と風の音、そして渓流の水の流れる音。

車に戻ってから、ふと考えた。まだ帰るには時間が早い、ここは奈良県曽爾村・・・・・。そうだ!せっかくだから曽爾高原に寄って行こう。「直線距離では3.5キロしか離れていない。もうススキの季節は終わっていても何かあるだろう。」そう思い車を走らせた。実際には曽爾高原まではグニャグニャと山道があり10kmほどあったのだけど結構すぐに着いてしまった。途中には、僕の大好きな鎧岳がその勇姿を見せてくれていて、下の方に紅葉をまとっていて、ちょっと着飾った鎧岳の姿を見つつ走る事が出来てよかった。

駐車場に着いて、そこのオバちゃんとしばらく話した。「今日はええ天気になってきたな〜」「ですね〜」「夕日が久々に綺麗に見れるかもしれんで、ここの所ええと思ったら雲が出てきてな〜」。ちょっと寄り道のつもりで来た曽爾高原だったけど、予定を変更してせっかくだから夕日を見てから帰ることにしたのでした。

大好きな鎧岳の容姿。僕には鎧と言うより
でーたらぼっちがよっこらしょって立ち上がろ
うとしている所に見えてしまいます。
曽爾高原に到着!どんどん天気が良くなって
きて暖かい日差しがサンサンと降り注いでいま
した。写真的にはなんだか寒々しく見えますが。
せっかくなので、ちょいとトレッキング。
また階段だ・・・・・
お約束通り亀山方面から登りました。
そういえばこのススキの原っぱは高見山からも見えたっけ。広いよね〜
国見山、クマタワ峠、兜岳、鎧岳など見渡せる
場所に案内板があります。
水がほとんど見えない、おかめ池。
おかめの形に見えるよね?

とりあえず、ぐるっと山を周って来ようと思いここでのトレッキングのお約束の亀山側から登っていく。いきなり階段が延々と続く坂道。普通の登山道とは違い、自分の登る目的の場所がしっかりと見渡せるが、そこへと続く延々と続く階段も同時に見えるので、その階段を見るとやや気分がめいってくる。また登りだ・・・・・・今日はなんだかやたらと登りが多い日だ。でも、なるべくゆっくりとしたペースで眼下に広がるススキの原っぱを眺めながら少しづつ高度を稼いで行く。ススキの時期も過ぎて平日と言う事もあって、ここに来る観光客は少ない。下のほうに見えるおかめ池の周りではポツンポツンとゴマのように人が小さく見える。

少しして亀山に到着、ここからは山の稜線をススキの原っぱのテッペンを進んでいく。常に左側は開けた景色が見えてなんだか空を飛んでいるような錯覚に陥ってとても爽快だ。二度ほどアップダウンを繰り返して亀山と反対側のススキの原っぱのテッペンに到着。まだ時間もあるし、せっかくここまで登ってきたんだから二本ボソまで足を伸ばす事にした。原っぱの端から少し木々の間の登りを行くと、小屋が見えてくる。ここから先の倶留尊山までは個人所有の土地の為に入山するときには入山料を払わないといけない。
今日はここでおしまい、倶留尊山へはまた今度と言う事で、しばし二本ボソのベンチで持って来たコーヒーを飲みながらしばし休憩。三重県側の眺望を楽しんだりセルフで写真を撮ったりした後に戻る事にしたのでした。

さらに進んで、二本ボソまで行きました。 ここからは三重県側が見渡せます。目の前
には大洞山が見える。
こちらは倶留尊山、今日はそこまで行きません
でした。
そして、ここ二本ボソでも倒立〜!
今度は倶留尊山まで行こうかな。

下りは別のルートで下ったのだけど、これまたず〜〜〜〜〜っと階段・・・・・。確かに階段にしてしまった方が整備はしやすいだろうし、一般の人が気軽に登れるとは思うけど、コレほどまでに続く階段はさすがに閉口する。やはり階段の後半は膝が少し痛くなってきた(^^ゞ 運動不足では無いと思うんだけどな〜。

(上)日本の景色とは思えないような所。
(下)ススキが日の光に反射して白く光っ
ている。
帰りは、延々と続く階段を下りていく。
今日は階段ばっかりじゃ〜。

時期を過ぎてもまだまだススキは健在。
人も少ないしのんびりとしたい時にはいいですね。

下まで降りてきてからは、今日の夕日を見る場所を探した。だいぶ枯れたススキの原っぱの中の小径をウロウロと歩いて、途中ではススキを掻き分けて進まないといけないようなところもあったりと何だか子供の頃にススキの原っぱで遊びまわった時を思い出して楽しかった。そんな中で、少し小高くなった場所で目の前に曽爾の山々が見え、夕日が沈むであろう場所がしっかりと見渡せる場所を見つけた。まあ今日は人が少ないので場所取りなんてしなくても大丈夫なんだけど、話によると天気の良い土日のススキの良い頃なんかは結構早くから場所取りに来たりする人もいるとの事だ。

一旦、駐車場に戻って再びそこのおばちゃんと話をして時間を潰した。そして日没の時間約1時間前に再び出発しようとしたところ、おばちゃんが「コレ持ってき」と暖かい缶コーヒーをくれた。とっても嬉しかった。

ススキの間の小径を歩いて行く 途中で夕日の撮影の為のロケハンで、ススキ
の間をウロウロと。何だか子供の頃を思い出す。
一旦車まで戻ってから再び撮影場所へ。
まだ日没まで時間があるので、根っころ
がって日向ぼっこ。
曽爾の山々が連なって夕日を待っている。
雲一つ無い晴天の日没。ここ曽爾は夕日の美しい場所として有名だ。地元の人にとってはここに
夕日を見に来るのは特別なことではないそうだ。ごく普通に普段着の人たちがいる。
あっという間に沈んでいってしまう太陽。
夕日を見に人々が集う、随分以前にインドネ
シアで見た光景と似ている。
沈んでしまった。でもまだその後しばらくは
空の色が変っていくのを見れる。でもそれと
同時にドンドン気温が下がっていく。

予定の場所に着いて、荷物を置いてどっこらショっと寝転んで、まだまだ暖かい日差しを浴びながら曽爾の山々を眺めながらしばし日向ぼっこ。特に何をするでもなくのんびりとくつろいで、たまに写真を撮ってとなんとも贅沢な時間を過ごしながら太陽が沈んでいくのを見守っていた。
そうこうしているうちに山の稜線に太陽が消えていく、あれ?あの場所は!そう今日エッチラオッチラMTBで行ってきたクマタワ峠。今日行った場所に日が沈むなんて何とも言えない。
日が沈むと一気に気温が下がってきた。「お〜さぶ、はよかえろっと」日が沈んだ後も空の色が変るのをしばらく見ていたのだけど、本日の外遊び終了。いそいそと帰り支度をしたのでした。



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